それでは諸君が一番興味を持っている最大ダメージから説明しよう。
　上位10名の成績を表にまとめたので確認して欲しい。
　限られたターンの中、最大90438ダメージが記録されたことには、オレも驚いている。

　さて特筆すべき事柄として、最終結果上位10名のうち、特別問題出題時点では5名が10位圏外だったということをあげるべきだろうか。
　1位の成績をおさめた彼もそのうちの一人で、出題時点から23770ダメージ更新して、67位から頂点まで駆け上がっている。オレから最大級の賞賛を送ろう。

　また2位の彼は、出題時点では講義未履修、初回の成績は60000ダメージには僅かに届かないといった状態だったが、使用アルカナを入れ替えてからは安定して70000ダメージを超えるようになっている。受講日を絞り、研究を重ねる姿が光っていた。

　また最大ダメージを出したときに使われたアルカナだが、すべてランクＳ５とよく鍛え上げられていた。
　上位成績者の編成を見て、諸君の使役するアルカナをどのように伸ばしていくか参考にして欲しい。

　次に最大ダメージ50000以上を達成した者についてだ。
　表の左が出題時点の分布、右が最終集計時点の分布になっている。

　特別問題出題以降に受講者が469名増えているため、一概にまとめることはできないが、50000ダメージに届くようになった者が、わずか20日間で220名も増えていることに正直驚きを禁じえない。
　最大ダメージが90000を超えたことは言わずもがな、60000ダメージを超えた者も約2倍になっていることからも、戦闘巧者の層が厚くなったことは喜ぶべきだろう。

　最後に累積ダメージの上位10名について説明する。

　ここでも成績上位10名のうち4名がランクインしているな。
　特別問題の参加賞として受講票が4枚増えたとはいえ、累積ダメージで200万を超えるものが出てくるとは想像していなかった。

　時の運を味方につけることで伸ばせる最大ダメージに対し、累積ダメージはどのような状況においても安定して戦える実力を兼ね備えることが求められる、いわば地力を示す指標と言えるだろう。
　これからも努力を怠たることのないよう、精進してほしい。

　オレからは以上だ。諸君のさらなる成長を期待している。