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プロ野球記者が語る!今週の活躍予想 ※7/4(火) 11:00更新
07月04日 11:00
お知らせ
プロ野球が好きだ!2017
プロ野球もあと少しで前半戦が終了!
各球団とも、前半戦を少しでも良い結果で終われるよう、ここからスパートをかけてくるはず!
先週のコラムでは「ホームラン」、「勝利投手」を予想してもらったけど、結果はどうだったのかな?
各チームのエースが勝ち星を逃す一方、「要注目」に挙げられていた松本裕樹投手が見事勝利!
ホームランは不調に苦しんでいた筒香嘉智選手、山田哲人選手の侍コンビがようやく爆発しそうな気配だ!
そして……前半戦最後の予想テーマは、「マルチヒット」&「三球奪三振」だよ!
「マルチヒット」を記録しやすいのは、打席が多く回ってくる上位打順の選手。そのなかでも、首位打者を争うコンタクト能力の高い選手を押さえるのは定石だろう。
セ・リーグなら丸佳浩(広島)、パ・リーグなら秋山翔吾(西武)がここまで両リーグ最多となる29ものマルチヒットを記録している。
とくに丸は6月の月間打率が.402と好調。首位打者だけでなく、3割30本100打点の金字塔を狙えるペースで打ちまくっている。
他にも坂本勇人(巨人)、大島洋平(中日)といったリーグを代表するアベレージヒッターも要注目。調子を上げてきた桑原将志(DeNA)も数字を伸ばしそうだ。
また、大穴として絶不調にあえぐ山田哲人(ヤクルト)を挙げたい。夏場に向けて調子を取り戻す可能性は十分にあるだろう。
パ・リーグでは、やはり好調の西川遥輝(日本ハム)、柳田悠岐(ソフトバンク)、「走り打ち」で話題のサントス(ロッテ)も面白い。
「三球奪三振」は、三球勝負できるだけのコントロールと絶対的な球種を持った投手が当てはまる。
そんな投手を割り出すために活用したいのが、「P/IP」という指標だ。これは1イニングあたりの平均投球数のこと。
P/IPが低く、かつ奪三振率の高い投手をピックアップすれば、おのずと「三球奪三振」を多く記録する投手にたどり着くはずだ。
まず目につくのは、P/IPが15.6で、奪三振率が11.9と圧倒的な成績を残している則本昂大(楽天)だ。今季は8試合連続2ケタ奪三振のNPB新記録を樹立しており、凄味を増している。追い込んでからストレート、スライダー、フォークと三振を奪える球種が豊富にあることが、快記録につながった。
今季、西武のエース格に成長した菊池雄星(西武)もP/IPが15.7、奪三振率9.37と則本に次ぐ記録を残している。とはいえ、交流戦終了後に調子を落としているのはやや気がかりだ。
また、故障から復帰した千賀滉大(ソフトバンク)も本領発揮できれば、有力な候補になる。
リリーフではP/IPが14.6、奪三振率13.06と爆発力のあるサファテ(ソフトバンク)、さらにP/IPが15.5、奪三振率12.41の増井浩俊(日本ハム)も狙いどころだ。
一方、セ・リーグは少ない球数で三振を奪うタイプの投手が少ないものの、総合力の高い菅野智之(巨人)や、落ちるツーシ-ムという三振を奪える球種を持つ山﨑康晃(DeNA)は押さえておきたい。
逆にメッセンジャー(阪神)、濱口遥大(DeNA)、ルーキ(ヤクルト)、バンデンハーク(ソフトバンク)、松井裕樹(楽天)などは奪三振率こそ高いものの、P/IPが17以上と球数がかさむため、三球奪三振は少ないかもしれない。
バックナンバー
第10回 「ホームラン」と「勝利投手」② <記者:花田雪>
第9回 「ホームラン」と「勝利投手」① <記者:氏原英明>
第8回 「得点」と「イニング無四球」<記者:花田雪>
第7回 「盗塁」と「省エネ投球」<記者:大利実>
第6回 「打点」と「三者凡退」<記者:菊地高弘>
第5回 「猛打賞」と「セーブ」<記者:氏原英明>
第4回 「マルチヒット」と「2連続奪三振」<記者:菊地高弘>
第3回 「ツーベースヒット」「ダブルプレー獲得」<記者:大利実>
第2回 「ホームラン」「勝利投手」<記者:花田雪>
第1回 「得点」「三球奪三振」<記者:氏原英明>
各球団とも、前半戦を少しでも良い結果で終われるよう、ここからスパートをかけてくるはず!
先週のコラムでは「ホームラン」、「勝利投手」を予想してもらったけど、結果はどうだったのかな?
DB | 筒香嘉智 | 3試合(5試合) |
S | 山田哲人 | 3試合(5試合) |
H | 柳田悠岐 | 2試合(6試合) |
H | デスパイネ | 2試合(6試合) |
C | 丸佳浩 | 1試合(5試合) |
F | 中田翔 | 1試合(7試合) |
F | 大田泰示 | 1試合(7試合) |
G | 坂本勇人 | 0試合(5試合) |
G | マギー | 0試合(5試合) |
G | 陽岱鋼 | 0試合(5試合) |
F | 大谷翔平 | 0試合(3試合) |
S | 雄平 | 0試合(2試合) |
H | 松本裕樹 | 1試合(1試合) |
H | バンデンハーク | 0試合(1試合) |
E | 岸孝之 | 0試合(1試合) |
G | 菅野智之 | 0試合(1試合) |
T | メッセンジャー | 0試合(1試合) |
T | 秋山拓巳 | 0試合(1試合) |
ホームランは不調に苦しんでいた筒香嘉智選手、山田哲人選手の侍コンビがようやく爆発しそうな気配だ!
そして……前半戦最後の予想テーマは、「マルチヒット」&「三球奪三振」だよ!
マルチヒット
「マルチヒット」を記録しやすいのは、打席が多く回ってくる上位打順の選手。そのなかでも、首位打者を争うコンタクト能力の高い選手を押さえるのは定石だろう。
セ・リーグなら丸佳浩(広島)、パ・リーグなら秋山翔吾(西武)がここまで両リーグ最多となる29ものマルチヒットを記録している。
とくに丸は6月の月間打率が.402と好調。首位打者だけでなく、3割30本100打点の金字塔を狙えるペースで打ちまくっている。
他にも坂本勇人(巨人)、大島洋平(中日)といったリーグを代表するアベレージヒッターも要注目。調子を上げてきた桑原将志(DeNA)も数字を伸ばしそうだ。
また、大穴として絶不調にあえぐ山田哲人(ヤクルト)を挙げたい。夏場に向けて調子を取り戻す可能性は十分にあるだろう。
パ・リーグでは、やはり好調の西川遥輝(日本ハム)、柳田悠岐(ソフトバンク)、「走り打ち」で話題のサントス(ロッテ)も面白い。
三球奪三振
「三球奪三振」は、三球勝負できるだけのコントロールと絶対的な球種を持った投手が当てはまる。
そんな投手を割り出すために活用したいのが、「P/IP」という指標だ。これは1イニングあたりの平均投球数のこと。
P/IPが低く、かつ奪三振率の高い投手をピックアップすれば、おのずと「三球奪三振」を多く記録する投手にたどり着くはずだ。
まず目につくのは、P/IPが15.6で、奪三振率が11.9と圧倒的な成績を残している則本昂大(楽天)だ。今季は8試合連続2ケタ奪三振のNPB新記録を樹立しており、凄味を増している。追い込んでからストレート、スライダー、フォークと三振を奪える球種が豊富にあることが、快記録につながった。
今季、西武のエース格に成長した菊池雄星(西武)もP/IPが15.7、奪三振率9.37と則本に次ぐ記録を残している。とはいえ、交流戦終了後に調子を落としているのはやや気がかりだ。
また、故障から復帰した千賀滉大(ソフトバンク)も本領発揮できれば、有力な候補になる。
リリーフではP/IPが14.6、奪三振率13.06と爆発力のあるサファテ(ソフトバンク)、さらにP/IPが15.5、奪三振率12.41の増井浩俊(日本ハム)も狙いどころだ。
一方、セ・リーグは少ない球数で三振を奪うタイプの投手が少ないものの、総合力の高い菅野智之(巨人)や、落ちるツーシ-ムという三振を奪える球種を持つ山﨑康晃(DeNA)は押さえておきたい。
逆にメッセンジャー(阪神)、濱口遥大(DeNA)、ルーキ(ヤクルト)、バンデンハーク(ソフトバンク)、松井裕樹(楽天)などは奪三振率こそ高いものの、P/IPが17以上と球数がかさむため、三球奪三振は少ないかもしれない。
<記者:菊地高弘>
バックナンバー
第10回 「ホームラン」と「勝利投手」② <記者:花田雪>
第9回 「ホームラン」と「勝利投手」① <記者:氏原英明>
第8回 「得点」と「イニング無四球」<記者:花田雪>
第7回 「盗塁」と「省エネ投球」<記者:大利実>
第6回 「打点」と「三者凡退」<記者:菊地高弘>
第5回 「猛打賞」と「セーブ」<記者:氏原英明>
第4回 「マルチヒット」と「2連続奪三振」<記者:菊地高弘>
第3回 「ツーベースヒット」「ダブルプレー獲得」<記者:大利実>
第2回 「ホームラン」「勝利投手」<記者:花田雪>
第1回 「得点」「三球奪三振」<記者:氏原英明>